korea●緩衝地とは代理戦争の場
 朝鮮戦争(1950-53)は、アメリカ陣営と、中華人民共和国とソ連陣営2勢力の争いだったにもかかわらず、戦地になりました。朝鮮戦争とは、資本主義陣営と共産主義陣営の「代理戦争の場」でもありました。
 こうした地(国)を地政学では「バッファーゾーン」といいます。自国に戦場を置くと被害が大きくなるので、代わりに戦える土地を利用する。これがバッファーゾーンの考え方であり、国家の基本的な戦略の一つでもあります。
 朝鮮戦争が結果駅に戦場になったように、朝鮮半島は地政学的にバッファーゾーンとして利用されがちだった土地です。バッファーゾーンはつねにその時に強い国の保護を必要とし、自立の難しいかわいそうな土地柄でもあります。

バッファーゾーンになる国は、異民族の国家から蹂躙されます。朝鮮半島の歴史は蹂躙された歴史でもあります。

Wikipediaの「韓国起源説」から引用すると、
朝鮮半島の歴代王朝は長期間に渡って中国大陸の歴代王朝による直接統治を受けたり藩属国となっており、例えば、三韓族は楽浪郡や帯方郡に所属して間接支配を受けていた他、新羅は当初は韓 (三韓の1つ馬韓族が建てた百済)・倭国・満州民族の高句麗の属国であり、その後北斉(北朝)・陳(南朝)・隋・唐に朝貢し服属するようになる。高麗は宋・契丹(遼)・女真(金)・明の藩属国であり、モンゴル帝国(元)の時代には直接支配を受けた。李氏朝鮮は明・清の藩属国であり定期的に朝貢していた(日清戦争まで)。

 すさまじいばかりの蹂躙です。日本は他国から支配を受けた歴史がないので(除く戦後のアメリカGHQによる占領期間)、蹂躙されるということが肌身で分からないのでしょう。

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