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●朝鮮半島を理解する~「正統性」

 韓国は(例えば同じ併合を受けた台湾と違い)どうしてあんな過激な「反日」なのかと考えさせられます。
 普通の人はどうしても、日韓併合時の日本が悪かった、と考えてしまいがちですが、日韓併合の詳細はさて置き、まず第一にそれは朝鮮の文化から来ています。

 これは中国由来でもあるのですが、新しくついた政権は自分の政権の「正当性/正統性」を担保するために、前政権を徹底的に非難します。中華思想の一つでもあるこの「正当性/正統性」を日本人が理解するのは難儀ですが、とにかく「正当性/正統性」を明示していないといけない文化だからです。

 これがよく分かる例が、韓国歴代大統領の末路です。
 多くが、投獄、弾劾などの憂き目にあっています。
 韓国はメディアは基本的にどんな大統領であっても好意的に報道します。しかし末期になると問題が噴出し、新しく大統領になったものはここぞとばかりそれを利用し前韓国大統領を貶めるような方策をします。これこそが文化なのです。文化の違いは恐ろしい、と認識できたでしょうか。誰かをいつも恨んでいないと正気が保てない、というのも「恨」の文化の一つでしょう。韓国を知るとよく聞くようになるこの「恨」の文化ですが、積もり積もった恨みを誰かに晴らさないと気が済まない民族的気質のようです。


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●日韓併合後から始まった反日

 もう一つは、日韓併合後、当時の朝鮮人たちにとっては「敵」であった両陣営、資本主義の「アメリカ」と、共産主義の「ソ連」と「中国」が半島に関わってきます。
 まだ当時の朝鮮人にはどちらがいいか即答できないのに、「資本主義」か「共産主義」か選ぶように迫られるのです。同じ考えを持ってないと差別する「ウリとナム」(日本でいうところのウチとソトの強力版)の文化がありますからどちらかを選ばなくてはなりません。どっちを選んでも場合によって、いじめ殺されるかもしれないのです。
 そこで便利な方便として「反日」が選ばれたのではないでしょうか。これなら親アメリカか、親ソ連かどうか言わずに済みます。「私は反日です!」と言ってしまえば取り急ぎその場は逃れられます。]韓国の反日は、戦後朝鮮戦争時代(1950年~1953年)から始まった、というのが真実ではないでしょうか。

●当時の朝鮮人にどれくらい独立気質があったか?

 韓国ではメディアや教育機関が、さも日韓併合前から「抗日烈士」なるヒーローがいて独立運動を繰り返していたように表現されますが、当時の彼らは事実上、「両班」(りゃんぱん)などの日本が進める平等化の割に食わなかったものが、共産主義思想に染まり(とはいっても平等社会にするつもりもない)テロを起こしていただけなのです。当時的にはそうした「烈士」たちは、朝鮮人たちから見れば日本的に言えば「日本赤軍」などと同じくらい、マイナーな存在だったわけです。もしその「烈士」たちが朝鮮人の支持を集めるような存在であれば、日本による統治は困難を極め、第2次世界大戦にも参戦できるような状態だったはずです(内乱の危険性をはらんでいるのであれば外部勢力との戦争などできません)。

 強い独立などの気構えは、当時の朝鮮人にあったと思われる資料はありません。当時上海にあったとされる大韓民国臨時政府は、多い時には23,000人もの人員がいたとされます。ある資料によれば、その臨時政府に関わったものは300名程度にすぎなたっかとされています。私が4か月間くらいボランティアをやったことがありましたが、延べ300名程度は厚かったと思います。その臨時政府とやら、ボランティア並みの弱小集団だったのでしょうかね。
 その臨時政府とやらに集まったのは共産主義者ですが、困ったことに韓国の憲法ではその臨時政府が元になって今の韓国ができたと書かれているのです。つまり北朝鮮のほうを正統化する根拠にもなってしまっています。(だから韓国で北朝鮮派が増えてきてしまったのですが、ここら辺複雑な問題のため省略)。


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